??中ノ浜遺跡は、響灘に面した下関市豊浦町の海岸砂丘にあり、弥生時代の前期から中期初頭にかけて築かれた埋葬遺跡で、昭和35年に発見され県の指定史跡となっています。
埋葬施設としては地表面を掘りくぼめて造られた土壙墓、箱式石棺墓、甕棺墓や施設を伴わない集骨葬群を含んで変化に富み、それぞれにつくられた時期やグループの異なりを表しているそうです。
埋葬の習俗として花崗岩の風化した砂で埋葬を覆った例、手の部分を切り離した例、二枚貝の1枚を埋葬の上に置いた例などは、社会構成や精神生活を知る手掛かりになると言われています。
平成2年に墓地公園としての整備が完成し、一般に公開されています。
響灘沿岸には、北方の豊北町に土井ケ浜遺跡、南方の綾羅木には綾羅木郷遺跡(ともに国指定史跡)があり、中ノ浜遺跡からは、土井ケ浜遺跡式の土器も出土していることから、二つの遺跡はなんらかの関係があったとおもわれます。
所在地 下関市豊浦町川棚
交通 JR山陰本線 川棚温泉駅から車で5分
JR山陰本線 川棚温泉駅から徒歩26分
小月 I.Cから車で31分
問い合わせ 豊浦町観光協会 083-774-1211