室町時代、大内氏の朝鮮交易の中心地だった肥中港を望む恩徳寺は、大内義隆夫人、お花の方が、天文20年(1551)に建立したものと言われています。
天明四年(1784)八月に記された寺の縁記には、境内に稀樹円柏が有り大きさ約1.5m、高さ約4.5m、枝葉を四方に伸ばし、その面積は33平方メートルに近く、昔その枝を前後に結びこしらえたもので稀有の珍木なりと記してあります。
境内の国指定天然記念物となっている結びイブキは、新名木百選にも選ばれた見事なもので、高さ6m、目の高さの幹周り3.4mの巨木。
地上2mのところで多くの枝に分かれ、地上約2.5mで、複雑に多数の枝が互いにからみあい、一部はくっついて塊状になっていて、珍しい樹形をしています。
所在地 下関市豊北町大字神田
交通 JR山陰本線 特牛駅からバス10分「肥中」下車、徒歩3分
問い合わせ 恩徳寺 083-786-0365