伊藤家は町内の大年寄で、奉行を務めた家柄でした。
江戸時代には参勤交代時、大名の宿となる下関の東の本陣を務め、幕末の当主は、シーボルトや吉田松陰らとの親交や、坂本龍馬が邸内の一室を自然堂と称し、妻・お龍(りょう)を呼び寄せて逗留したことでも知られます。
龍馬が京都で暗殺された時も妻のお龍はここに滞在していました。
昭和20年の戦災で建物は貴重な資料とともに焼け、現在は「本陣伊藤邸址」の碑があるだけです。
所在地 下関市阿弥陀寺町5番
交通 JR下関駅からバス9分「赤間神宮前」下車、徒歩3分
問い合わせ 下関市観光振興課 083-231-1350