一本の楠の木でありながら、18本の枝がまるで森のように青々と茂ることから「クスの森」と呼ばれています。
樹齢は約1000年、幹の周り約10m、高さ約25m、枝張り東西46.5m・南北49m。
大正11年に国の天然記念物に指定され、平成2年6月には「新日本名木百選」にも選ばれました。
また、このクスの森には、天文20年(1551)8月、大内義隆は家臣の陶晴賢(すえ はるかた)にそむかれて城を追われ、愛馬とともに川棚ヶ原に逃げ、ここで最後の一戦をこころみたが、このとき惜しくもひばり毛の名馬は、敵の刀によって深でを受け、亡くなりました。義隆は、戦いに敗れたことよりも、この哀れな名馬の姿がいたわしく、そばにあった楠の木の根本に亡きがらを埋め、楠の木に名馬の霊がこもるようにと、この若木を霊馬神(れいばしん)と名づけたという伝説があります。
すぐ近くには、「大楠の枝から枝へ青あらし」という、俳人・種田山頭火の句碑が建てられています。
所在地 下関市豊浦町川棚下小野
交通 JR山陰本線 川棚温泉駅からバス11分「浜井場」下車、徒歩6分
JR山陰本線 川棚温泉駅から車で8分
小月 I.Cから車で26分
問い合わせ 豊浦町観光協会 083-774-1211