【下関】響灘の砂丘に眠る弥生のミステリー「中ノ浜遺跡」

美しい響灘(ひびきなだ)に面した下関市豊浦町の海岸砂丘。

ここに、弥生時代の人々の死生観とミステリーを今に伝える貴重な史跡「中ノ浜遺跡(なかのはまいせき)」があります。

昭和35年に発見され、現在はきれいに整備された墓地公園として公開されているこの場所。

「手を切り離して埋葬?」「お墓の上に貝?」など、当時の不思議な習俗が垣間見える歴史スポットをご紹介します。


⚱️ 多様なスタイル!弥生前期~中期の「お墓の博物館」

中ノ浜遺跡は、弥生時代の前期から中期初頭にかけて築かれた埋葬遺跡です。

ここの特徴は、なんといってもお墓の種類の多さです。

  • 土壙墓(どこうぼ): 地面を掘りくぼめたシンプルなお墓
  • 箱式石棺墓(はこしきせっかんぼ): 板石を箱状に組み合わせたお墓
  • 甕棺墓(かめかんぼ): 大きな壺にお骨を納めるお墓
  • 集骨葬: 施設を伴わないお墓

様々なスタイルのお墓が混在しており、作られた時期やグループの違いを表していると考えられています。


🤔 なぜ?ミステリアスな埋葬の習俗

この遺跡からは、当時の社会や精神世界を知る手がかりとなる、ちょっと不思議な埋葬例が見つかっています。

  • 手を切り離した例: 遺体の手の部分を切り離して埋葬していた例
  • 二枚貝を置く: 埋葬の上に二枚貝の片方を置いた例
  • 白い砂で覆う: 花崗岩が風化した白い砂で埋葬を覆った例

これらが何を意味するのか、想像力をかきたてられますね。


🗺️ 「土井ヶ浜」や「綾羅木」とも繋がっていた?

響灘沿岸には、北に有名な「土井ヶ浜遺跡」、南に「綾羅木郷(あやらぎごう)遺跡」という大きな国指定史跡があります。

中ノ浜遺跡からは土井ヶ浜遺跡式の土器も出土しており、これらの地域の人々には何らかの交流や関係があったと思われます。

古代のネットワークに思いを馳せてみるのも一興です。


ℹ️ 基本情報&アクセス

現在は墓地公園として整備され、一般公開されています。

川棚温泉からも近いので、歴史散策の立ち寄りスポットとしておすすめです。

項目内容
スポット名中ノ浜遺跡(なかのはまいせき)
所在地下関市豊浦町川棚
指定山口県指定史跡
お問い合わせ083-774-1211(豊浦町観光協会)

🚗 アクセス

  • 【車】
    • JR山陰本線「川棚温泉駅」から約5分
    • 中国自動車道「小月I.C」から約31分
  • 【徒歩】
    • JR「川棚温泉駅」から約26分

💖 まとめ

響灘の風を感じながら、古代の人々の祈りや暮らしの跡に触れられる「中ノ浜遺跡」。

教科書には載っていない、弥生時代のリアルな空気を体感しに行ってみませんか?

【下関・豊浦】戦国武将の感謝が生んだ奇跡!「岩谷の十三仏」で干支の守り神に会う

下関の奥座敷、川棚温泉から少し離れた山あいの静かな場所に、戦国時代のロマンと人々の信仰が息づくパワースポットがあります。

その名は「岩谷(いわや)の十三仏」。

かつてこの地に隠れ住んだ悲劇の武将・**大内義隆(おおうちよしたか)**公と、村人たちの絆が生んだ奇跡の物語。そして、自然の岩の上に鎮座する仏様たちは、私たちの干支(えと)を守る守護仏としても知られています。

今回は、歴史ミステリーとご利益を求めて、岩谷の十三仏を訪ねる旅へご案内します。


📜 追われた殿様と「雨乞い」の奇跡

この石仏群が生まれた背景には、ドラマチックな歴史秘話があります。

義隆公の隠棲と「ばんばら楽」

時は天文20年(1551年)。家臣・陶氏の謀反により山口を追われた大内義隆公は、この地域の「岩谷が浴八丈岩」に隠れ住んでいました。

しかし、追手は迫ります。脱出を決意した義隆公は、お世話をしてくれた村人へのお礼として、大内家秘法の巻物「ばんばら楽」を託しました。

干ばつを救った感謝の証

その後、弘治元年(1555年)ごろに大干ばつが村を襲った際、村人たちが熊野神社にこの「ばんばら楽」を奉納したところ、たちまち大雨が降り、村は救われたといいます。

この奇跡に感謝し、義隆公を供養するために、村人たちが露出した岩の上に安置したのが、この十三体の石仏なのです。


🐭 あなたの守り本尊は?「干支」を守る仏様

十三仏とは、本来、死後の世界を守護してくださる13尊の仏様のこと。

しかし、岩谷の十三仏にはもう一つの面白い特徴があります。

背中に刻まれた十二支

ここに並ぶ仏様のうち八尊は、「干支」の守護仏としても名を連ねています。

それぞれの干支に対応する石仏の背中には、なんと十二支の名が刻まれているそうです。

自分の干支の守り本尊を探して手を合わせれば、より深いご利益を感じられるかもしれません。自然の岩と一体になった素朴で力強い姿に、心が洗われるひとときを過ごせます。


ℹ️ 基本情報&アクセス

川棚温泉からのアクセスも良好。歴史散策の穴場スポットです。

項目内容
スポット名岩谷の十三仏(いわやのじゅうさんぶつ)
所在地下関市豊浦町川棚中小野
由緒大内義隆公供養、雨乞い感謝
お問い合わせ083-774-1211(豊浦町観光協会)

🚗 アクセス

  • 【バス】
    • JR山陰本線「川棚温泉駅」からバスで約13分、「岩谷口」下車、徒歩20分
  • 【車】
    • JR「川棚温泉駅」から約10分
    • 中国自動車道「小月I.C」から約29分

💖 まとめ

戦国の世の逃避行、村人を救った秘法、そして感謝の祈りが込められた石仏たち。

「岩谷の十三仏」は、静かな山里に眠る、優しくも力強いパワースポットです。

川棚温泉でリフレッシュした後は、自分の干支の仏様に会いに、少し足を伸ばしてみませんか?

【下関】一本なのに森!?樹齢1000年「川棚のクスの森」の神秘

下関の奥座敷・川棚温泉の近くに、**「たった一本の木なのに、まるで森のように見える」**不思議な場所があるのをご存知ですか?

その名は「川棚のクスの森(かわたなのくすのもり)」。

樹齢1000年を超える巨大なクスノキが、四方八方に枝を広げる姿は圧巻の一言。国の天然記念物にも指定されている、生命力あふれるパワースポットです。

今回は、見る者を圧倒する巨木のスケールと、その根元に眠る戦国武将の愛馬の伝説をご紹介します。


🌳 枝張り40m超!「森」と呼ばれる一本の木

この木が「クスの森」と呼ばれる理由は、その規格外の大きさにあります。

数字で見る「クスの森」

  • 樹齢: 1000年余り
  • 幹周り: 約10メートル
  • 枝張り: 東西46.5m、南北49m

一本の幹から18本もの枝が四方に広がり、うっそうとした森のような景観を作り出しています。

その壮観な姿から、大正11年には国の天然記念物に、平成2年には**「新日本名木百選」**にも選ばれました。


🐎 根元に眠る愛馬。「ひばり毛」の悲しい伝説

この巨木には、ある戦国武将と愛馬の悲しい物語が秘められています。

主君を守って散った名馬

天文20年(1551年)、家臣・陶晴賢の謀反により追われた**大内義隆(おおうちよしたか)**公は、愛馬「ひばり毛」と共にこの地へ逃れました。

しかし、最後の戦いでひばり毛は敵の刀に傷つき、命を落としてしまいます。

悲しんだ義隆公は、そばにあったこのクスノキの根元に愛馬を葬り、その霊を祀りました。

これが、この木が「霊馬神(れいばしん)」とも呼ばれるようになった由来です。


🍃 山頭火も一句。「青あらし」吹く巨木

すぐ近くには、漂泊の俳人・種田山頭火の句碑も建てられています。

大楠の枝から枝へ青あらし

青葉を揺らして吹き抜ける風(青あらし)と、どっしりと構える大楠。

この句は、クスの森の力強い生命力と、歴史を見守ってきた風情を見事に表現しています。


💡 基本情報&アクセス

川棚温泉から車で約8分。温泉旅行の立ち寄りスポットに最適です。

項目内容
スポット名川棚のクスの森
所在地下関市豊浦町川棚下小野
指定国指定天然記念物
お問い合わせ083-774-1211(豊浦町観光協会)

🚗 アクセス

  • 【バス】
    • JR「川棚温泉駅」からバスで約11分、「浜井場」下車、徒歩6分
  • 【車】
    • JR「川棚温泉駅」から約8分
    • 中国自動車道「小月I.C」から約26分

💖 まとめ

1000年の時を超えて枝を広げる「川棚のクスの森」。

その木陰に入れば、圧倒的な自然のパワーと、静かに眠る歴史のロマンを感じることができるはずです。

川棚温泉でリフレッシュした後は、この神秘的な森で深呼吸してみませんか?

【下関・川棚】山頭火も愛した風景!「舟郡ダム(青龍湖)」で水辺の休日

川棚温泉のすぐそばに、漂泊の俳人・**種田山頭火(たねださんとうか)**が絶賛したという美しい風景を眺められる場所があるのをご存知ですか?

その場所は「舟郡(ふなごおり)ダム」、別名「青龍湖(せいりゅうこ)」。

平成13年(2001年)に完成した農業用ダムですが、現在は誰もが水辺に親しめる美しい公園として整備されています。

温泉街の喧騒を離れ、静かな湖畔でリフレッシュ。

今回は、川棚の自然と歴史を感じられる癒やしのスポットをご紹介します。


🌾 13年の歳月をかけて完成した「命の水」

このダムが建設された背景には、切実な理由がありました。

江良川や吉野川周辺の農地(約231ha)は、長年干ばつの被害に悩まされていたのです。

そこで平成元年(1989年)から13年もの歳月をかけ、平成13年度についに完成。地域の農業を支える大切な水源となりました。


🏞️ 山頭火が愛した風景を「湖公園」で

ダムの完成に合わせて周辺も整備され、平成14年(2002年)4月には湖公園としてオープンしました。

ここから眺める景色は、かつてこの地を訪れた俳人・種田山頭火が絶賛したと言われています。

山々の緑を映す静かな湖面と、穏やかな空気。

ベンチに座ってぼんやりと景色を眺めれば、山頭火が感じた心の安らぎを追体験できるかもしれません。


ℹ️ 基本情報&アクセス

川棚温泉駅から車でわずか4分。温泉前後の散策にぴったりです。

項目内容
スポット名舟郡ダム(青龍湖)
所在地下関市豊浦町川棚
特徴農業用ダム、親水公園、山頭火ゆかりの風景
お問い合わせ083-772-4001(下関市豊浦総合支所地域振興課)

🚗 アクセス

  • 【バス】
    • JR「川棚温泉駅」からバスで約4分、「川棚温泉」下車、徒歩15分
  • 【車】
    • JR「川棚温泉駅」から約4分
    • 下関I.Cから約33分、小月I.Cから約25分

💖 まとめ

地域の農業を支え、人々を癒やす「舟郡ダム(青龍湖)」。

川棚温泉で温まった後は、山頭火も愛した美しい風景の中で、心地よい風に吹かれてみませんか?

【下関・川棚】温泉復活の立役者!伝説と秘仏の古刹「三恵寺」

川棚温泉を見下ろす静かな山腹に、温泉街の恩人とも言える和尚が開いた古刹があるのをご存知ですか?

その名は「三恵寺(さんねじ)」。

寿永年間(平安時代末期)に再興されたこのお寺には、川棚温泉の復活にまつわる不思議な伝説や、70年に一度しか会えない秘仏、さらには「カニ退治」や「唐の国の火消し」といったユニークな逸話が数多く残されています。

今回は、温泉の守り神ともいえる名刹・三恵寺の奥深い魅力をご紹介します。


♨️ お告げで温泉を掘り当てた!?「怡雲和尚」の伝説

三恵寺を語る上で欠かせないのが、中興の祖である怡雲(いうん)和尚です。

伝説によると、かつて埋もれてしまっていた川棚温泉を、観世音のお告げに従って再開発(復興)したのが、この怡雲和尚だったと伝えられています。

私たちが今、川棚の名湯を楽しめるのは、和尚のおかげかもしれません。

温泉街の歴史と深く結びついた、感謝すべきパワースポットなのです。


🙏 70年に一度の秘仏!「木造千手観音菩薩」

本堂に祀られているご本尊は、木造千手観音菩薩立像です。

平安時代後期(11世紀末〜12世紀初頭)の作とされる歴史ある仏像で、山口県の有形文化財にも指定されています。

しかし、普段はそのお姿を見ることはできません。

なんと70年に一度だけ御開帳される秘仏なのです。

長い時を超えて守り継がれる観音様の神秘的なパワーを感じてみてください。


🦀 カニ退治に遠隔消火!?境内の不思議スポット

三恵寺の境内には、和尚の法力にまつわるユニークな伝説のスポットが点在しています。

  • 蟹ヶ池(かにがいけ): 和尚が悪さをするカニを退治したと伝わる池。
  • 国見岩(くにみいわ): ここから真言の秘法(水印の行)を行い、はるか遠く「唐の国」の火事を消したという驚きの伝説が残る岩。
  • 三尊石: 川棚温泉の守護を祈った石。
  • 天降竹: 天から降りてきたとされる竹。

和尚が即身成仏を遂げたとされる「奥の院」などもあり、境内を巡れば数々の伝説に触れることができます。


ℹ️ 基本情報&アクセス

川棚温泉街から少し足を伸ばして、静寂な山寺で歴史ロマンに浸ってみませんか?

項目内容
スポット名三恵寺(さんねじ)
所在地下関市豊浦町川棚湯町
文化財木造千手観音菩薩立像(県指定有形文化財・秘仏)
お問い合わせ083-772-4001(豊浦総合支所地域振興課)

🚗 アクセス

  • 【バス】
    • JR山陰本線「川棚温泉駅」からバスで約4分、「川棚温泉」下車、徒歩約22分
  • 【車】
    • JR「川棚温泉駅」から約6分
    • 下関I.Cから約34分、小月I.Cから約26分

💖 まとめ

温泉を復活させた高僧の伝説と、貴重な秘仏を守る「三恵寺」。

川棚温泉のお湯に浸かった後は、そのルーツとも言えるこの場所を訪れ、感謝の祈りを捧げてみてはいかがでしょうか?

【下関】枝が絡み合う奇跡の樹形!恩徳寺「結びイブキ」で良縁祈願

下関市豊北町、美しい海を見下ろす高台にある「恩徳寺(おんとくじ)」。

かつて室町時代に大陸との交易で栄えたこの場所に、国の天然記念物にも指定されている不思議な巨木があるのをご存知ですか?

その名は「結びイブキ」。

複雑に枝が絡み合い、まるで固く結ばれているかのようなその姿は、自然が作り出した芸術作品そのもの。

今回は、悲恋を成就させたというロマンチックな伝説を持つ、最強の縁結びパワースポットをご紹介します。


🌳 芸術的すぎる!国の天然記念物「結びイブキ」

恩徳寺の境内に入ると、ひと際存在感を放つ巨木が目に飛び込んできます。

高さ6メートル、幹周り3.4メートル。

一見すると立派なイブキの木ですが、注目すべきはその**「枝ぶり」**です。

地上約2.5メートルの高さで、多数の枝が複雑に絡み合い、一部はくっついて塊のようになっています。

人の手によるものではなく、自然の力だけで偶然形成されたというこの奇跡的な樹形は、見る者を圧倒する迫力があります。

「新名木百選」にも選ばれた、まさに日本を代表する銘木です。


💕 枝を結んで愛を誓う。ロマンチックな伝説

なぜ「結びイブキ」と呼ばれるようになったのか。そこには、心を揺さぶる伝説が残されています。

身分違いの恋と奇跡

昔、この地に愛し合う二人の男女がいました。しかし、身分の違いからその恋は許されませんでした。

悲しみに暮れた二人は、この木の枝同士を結び合わせ、永遠の愛を誓ったといいます。

するとその後、二人は奇跡的に結ばれることができたそうです。

この伝説から、複雑に絡み合った枝は**「良縁を結ぶ象徴」**として、縁結びを願う人々から厚い信仰を集めるようになりました。

疫病を鎮めた守り神

また、村に疫病が流行した際、人々がこの木に祈願したところ疫病が収束したという伝説も残っています。

「結びイブキ」は、愛を結ぶだけでなく、人々の健康や平和も守ってきたありがたい巨木なのです。


🌊 歴史ある港を見下ろす境内

恩徳寺がある場所は、かつて大内氏の朝鮮交易の中心地だった「肥中港(ひじゅうこう)」を見下ろす高台です。

結びイブキの他にも、歴史あるお堂や手入れの行き届いた美しい庭園など、見どころが満載。

海からの風を感じながら、静かに歴史と自然のパワーを感じてみてはいかがでしょうか。


ℹ️ 基本情報&アクセス

拝観は自由・無料です。角島大橋などの観光とあわせて立ち寄るのがおすすめです。

項目内容
スポット名恩徳寺(結びイブキ)
所在地下関市豊北町大字神田
指定国指定天然記念物
ご利益縁結び、子孫繁栄、長寿、厄除け
お問い合わせ083-786-0365(恩徳寺)

🚗 アクセス

  • 【バス】
    • JR山陰本線「特牛(こっとい)駅」からバスで約10分、「肥中(ひじゅう)」バス停下車、徒歩3分
  • 【車】
    • 下関ICから約37分

💖 まとめ

固く結ばれた枝が象徴する、強い絆と愛の奇跡。

恩徳寺の「結びイブキ」は、叶えたい願いがある人に勇気を与えてくれるパワースポットです。

下関・豊北町を訪れた際は、ぜひこの不思議な木の下で、大切な人とのご縁を祈ってみませんか?

【下関・豊田】キャンプにボートに巨大遊具!「豊田湖畔公園」で遊び尽くす休日

下関市豊田町、美しい豊田湖のほとりに広がる「豊田湖畔公園(とよたこはんこうえん)」。

ここは、ビジターセンターを中心に、キャンプから水遊び、アスレチックまで楽しめる、まさに「大型リゾートスクエア」です。

家族でわいわいバーベキューを楽しんだり、ボートに乗って湖上を散歩したり。

一日中遊び尽くせる、自然いっぱいのアウトドアスポットをご紹介します!


⛺ 初心者も安心!充実のキャンプ&宿泊施設

この公園の魅力は、スタイルの異なる宿泊施設が整っていること。

本格的なアウトドア派には「オートキャンプ場」、手軽に別荘気分を味わいたい方には「ケビン」や「ログハウス」が用意されています。

もちろん、みんな大好きバーベキューも楽しめます。

湖畔の風を感じながら食べるお肉や野菜は、格別の美味しさです。


🚣 ボートに釣り、巨大遊具!アクティビティ満載

遊びのメニューも豊富です。

湖で遊ぶ!

ボート桟橋があり、貸しボートで湖に漕ぎ出したり、釣りを楽しんだりと、水辺のアクティビティが充実しています。

公園で遊ぶ!

子供たちに大人気なのが、大型遊具「冒険の城」!

イベント広場や野外ステージもあり、広々とした空間で思いっきり体を動かせます。


🐦 つり橋を渡って自然散策

静かに自然を楽しみたい方は、園内の散策がおすすめ。

遊歩道や、長さ80メートルもあるつり橋を渡りながら、四季折々の景色を楽しめます。

野鳥観察のための施設もあり、小鳥のさえずりに耳を澄ませながら、リラックスした時間を過ごすことができます。


ℹ️ 基本情報&アクセス

項目内容
スポット名豊田湖畔公園
所在地下関市豊田町大字地吉348番地
施設キャンプ場、ケビン、大型遊具、貸しボートなど
お問い合わせ083-766-3488(財団法人豊田湖畔公園管理財団)

🚗 アクセス

  • 【車】
    • 中国自動車道「美祢(みね)IC」から約35分
    • 中国自動車道「小月(おづき)IC」から約38分
  • 【バス】
    • JR「小月駅」からバスで約45分、「豊田湖」下車、徒歩25分

💖 まとめ

泊まってよし、遊んでよし、眺めてよし。

「豊田湖畔公園」は、子供から大人まで大満足できる、下関のアウトドアの拠点です。

次の週末は、家族や友人を誘って、湖畔のリゾートへ出かけてみませんか?

【下関・豊田】源義経が密かに埋葬した!?伝説の「安徳天皇 西市御陵墓」

源平合戦の悲劇の舞台、壇ノ浦。

そこでわずか8歳にして入水された安徳天皇ですが、実はそのご遺体が流れ着き、源義経によって密かに埋葬されたという伝説が、下関市豊田町の山里に残されているのをご存知でしょうか?

その場所は「安徳天皇 西市御陵墓(にしいちごりょうぼ)」。

宮内庁からも「参考地」として指定されている、知る人ぞ知る歴史ミステリーの地です。

バス停の名前もズバリ「天皇様」。

今回は、静かな山里に眠るもう一つの安徳天皇伝説をご紹介します。


🌊 漁師の網にかかったご遺体。義経の極秘指令

物語は、寿永4年(1185年)3月24日の壇ノ浦の戦いから始まります。

二位の尼に抱かれて海へ消えた安徳天皇。

勝利した源義経は、直ちに天皇と三種の神器の捜索を命じました。

3月28日の発見

長門国中の海人(あま)を動員して捜索した結果、3月28日、沢江浦(現在の長門市三隅)から来ていた海人の網に、天皇のご遺体がかかりました。

(※残念ながら、宝剣は見つかりませんでした)

報告を受けた義経は、人目を避けるため、密かにこの地吉(じよし)の丸尾山にご遺体を埋葬させたと言われています。

赤間神宮(阿弥陀寺)とは異なる、もう一つの埋葬伝説です。


🏛️ 宮内庁も指定。「天皇様」という地名

この伝説を裏付けるかのように、昭和2年(1927年)、この地は宮内省(現・宮内庁)から**「安徳天皇西市陵墓参考地」**として公式に指定されました。

上円下方墳の御陵

丸尾山の南半分を占める御陵は、「上円下方墳(じょうえんかほうふん)」という形式で築かれています。

上円部はやや崩れていますが、ここがただの場所ではないことを静かに物語っています。

最寄りのバス停の名前が**「天皇様(てんのうさま)」**であることも、地元の人々がいかにこの場所を大切に守り伝えてきたかの証と言えるでしょう。


ℹ️ 基本情報&アクセス

豊田湖畔公園などへのドライブの途中に、歴史のミステリーに触れてみませんか?

項目内容
スポット名安徳天皇 西市御陵墓(参考地)
所在地下関市豊田町地吉
指定宮内庁陵墓参考地
お問い合わせ083-766-1056(豊田総合支所地域振興課)

🚗 アクセス

  • 【バス】
    • JR「小月駅」からバスで約62分、「天皇様」下車、徒歩5分
    • JR「長門市駅」からバスで約45分、「天皇様」下車、徒歩5分
  • 【車】
    • 中国自動車道「小月I.C」から約39分

💖 まとめ

華やかな赤間神宮とは対照的に、山里でひっそりと眠る安徳天皇の伝説。

「天皇様」というバス停に降り立った瞬間、800年前の悲劇と、幼き帝を弔った人々の想いが胸に迫ります。

下関・豊田町を訪れた際は、ぜひこの静寂の聖地に手を合わせに行ってみてください。

【下関・菊川】国内最多の経典と巨木の寺!「快友寺」で歴史と静寂に触れる旅

下関市菊川町の静かな山間に、知る人ぞ知る歴史と文化の宝庫があります。

その名は「快友寺(かいゆうじ)」。

長府藩の重臣・桂家の菩提寺として知られるこのお寺には、国内最多と言われる貴重な経典や、圧倒的な存在感を放つ巨樹群など、見どころが満載です。

今回は、歴史ロマンと自然のパワーを感じられる、快友寺の魅力をご紹介します。


🏯 長府藩重臣・桂広繁ゆかりの菩提寺

快友寺はもともと、長府藩の重臣であった**桂広繁(かつらひろしげ)**の所領にあった邸宅でした。

彼の没後、その屋敷跡に建てられたのがこのお寺であり、以来、桂家の菩提寺として大切に守られてきました。

武家屋敷の面影を残すような凛とした空気が、境内を包み込んでいます。


📚 国内最多!5,443帳の「明版一切経」

このお寺の最大のお宝は、境内の経蔵に収められている「明版一切経(みんぱんいっさいきょう)」です。

  • どんなお経?15世紀初期に中国・明で作られた版木をもとに、17世紀後半の清の時代に補刻・印刷された仏教聖典の総称です。
  • ここが凄い!現存する数はなんと5,443帳! これはわが国最多と言われています。
  • 回転式八角経蔵これらのお経は、これまた珍しい「回転式八角経蔵」の中に収納されています。山口県の有形文化財にも指定されている、大変貴重な文化遺産です。

🌳 パワースポット!「イヌマキの巨樹群」

歴史だけでなく、自然の生命力を感じられるのも快友寺の魅力。

境内には、市の天然記念物に指定されている「イヌマキ」の巨木が5本も群生しています。

最も太いものは、目通り幹周りが336cm!

他にも311cm、261cm…と続く巨樹群は近隣でも有数の規模を誇り、見上げるほどの迫力です。

長い時を生き抜いてきた木々の下で深呼吸すれば、心が洗われるような心地よさを感じられます。


ℹ️ 基本情報&アクセス

公共交通機関だとバス停から少し歩くため、お車でのアクセスがおすすめです。

項目内容
スポット名快友寺(かいゆうじ)
所在地下関市菊川町吉賀防迫下
文化財・指定明版一切経(県指定有形文化財)、イヌマキ巨樹群(市指定天然記念物)
お問い合わせ083-287-0168

🚗 アクセス

  • 【車(推奨)】
    • 中国自動車道「小月IC」から約12分
  • 【バス】
    • JR山陽本線「小月駅」からバスで約12分、「田部」バス停下車、徒歩約40分

💖 まとめ

武将の魂が眠る地で、膨大な経典の歴史に圧倒され、巨木の生命力に癒やされる。

快友寺は、静寂の中で知的好奇心と心の安らぎを満たしてくれる、大人のためのスポットです。

菊川町方面へドライブの際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

【下関・菊川】「小日本」を一望する絶景!桜と歴史の「多武の峰公園」

下関市菊川町、小高い山の上に位置する「多武の峰(たぶのみね)公園」。

ここは、春になると山全体がピンク色に染まる桜の名所であり、眼下に広がるのどかな田園風景を一望できる絶景スポットでもあります。

今回は、歴史の跡と美しい自然が融合した、菊川町の憩いの場所をご紹介します。


🌸 春は300本の桜が満開!

多武の峰公園のハイライトは、なんといっても春です。

園内には約300本の桜が植えられており、満開の時期には多くの花見客で賑わいます。

山の上にあるため、空の青と桜のピンクのコントラストが際立ち、とても爽やかなお花見を楽しむことができます。


🔭 「小日本」を一望するパノラマ絶景

山頂からの眺めも抜群です。

ここからは、**「小日本(こにっぽん)」**と呼ばれる菊川町の盆地を一望することができます。

山々に囲まれた美しい田園風景が広がるこの地は、日本の原風景を凝縮したような趣があることから、そう呼ばれ親しまれてきました。

心地よい風に吹かれながら、のどかな景色を眺めてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。


🙏 城跡と親子観音像。歴史と祈りの場所

絶景だけでなく、ここには歴史と人々の祈りも刻まれています。

  • 多武氏の居城跡:かつてこの地には、豪族・多武氏の居城があったと伝えられています。
  • 親子観音像:園内には、交通安全を祈願して建立された「親子観音像」が優しく佇んでいます。

ドライブの途中に立ち寄って、交通安全を祈るのも良いでしょう。


ℹ️ 基本情報&アクセス

小月ICから車で10分とアクセスも良好。駐車場も無料です。

項目内容
スポット名多武の峰公園(たぶのみねこうえん)
所在地下関市菊川町
駐車場あり(無料)
お問い合わせ083-287-1114(菊川総合支所地域振興課)

🚗 アクセス

  • 【車】
    • 中国自動車道「小月IC」から約10分
  • 【バス】
    • JR山陽本線「小月駅」からバスで約12分、「田部」下車、徒歩13分

💖 まとめ

桜に絶景、そして歴史ロマン。

多武の峰公園は、菊川町の魅力をぎゅっと詰め込んだようなスポットです。

春のお花見はもちろん、天気の良い日のドライブに、ぜひ「小日本」の絶景を眺めに行ってみてください。