海峡展望チューリップ公園

ここの花壇のチューリップは,トルコ共和国イスタンブル市から下関市に姉妹都市締結35周年記念として寄贈を受けたものです。

 

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チューリップの生まれ故郷は,中央アジアから地中海沿岸地帯でこの一帯に原生地が広がっています。

栽培されたのはトルコ(現在のトルコ共和国)が最初です。

16世紀後半になってトルコに駐在したオーストリアの大使によってヨーロッパにこの花が伝わりました。




この伝来のときにあやまってチュルパン(ターバン)と伝わったために現在のチューリップと言う名が生まれました。

日本には1861年にオランダから伝わりました。

 

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現在トルコ共和国の国花はチューリップです。

タイルや花瓶、お皿などにもチューリップのデザインは盛んに使われています。

 

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この海峡が見える場所は、アジアとヨーロッパを隔てるイスタンブールのボスポラス海峡に非常によく似ており見間違うほどです。

 

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寄贈を受けたチューリップ球根5万球を市民ボランティアの手により,火の山公園山麓の斜面に1万5千株のビオラと共に植え付け、ボスポラス海峡とイスタンブール市街をデザインして,4月3日午前10時より開園いたしました。

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 所在地  下関市みもすそ川町7-14

 交通   JR下関駅からバス15分「火の山ロープウェイ」下車すぐ

      下関 I.Cから車15分(山頂に立体駐車場があります)

 問い合わせ 下関市観光施設課 083-231-1838

          立体駐車場 083-223-8339




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川棚温泉:青龍伝説に秘められた深い物語

 平成13(2001)年、川棚温泉のすぐそばに舟郡(ふなごおり)ダムが完成し、青龍の伝説にあやかって「青龍湖」と名づけられました。

 

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青龍伝説

 遠い昔、とようらの地の奥深い森に囲まれた泉に、水の神様として一匹の青龍が住んでいました。

 青龍の住む泉はどんな日照りでも枯れることなく、青龍に与えられた清らかで豊富な水により、農作物は豊かに育ち浦々ではたくさんの魚がとれました。

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 しかし、ある時この地を大地震が襲いました。大地震は一夜にして青龍の住む泉を熱湯へと変え、山を崩し、泉を埋めてしまったのです。そして青龍も住む場所を失った悲しさから病気になり死んでしまいました。

 青龍と泉を失った村では長く日照りが続き、作物は枯れ、人々は病気に苦しみました。困った村人達は、青龍を祀るための社をつくり、この土地の守り神として人々の生活を守ってくれるよう祈り続けました。

 そんなある日、村人が青龍の住む泉のあった場所に畑をつくろうとして地面を掘ると、そこから温泉が湧き出したのです。

 不思議なことに温泉の湯を浴びると、それまで病気で苦しんでいた人たちは元気になったといいます。

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 しかし、その後月日はめぐり温泉が枯れてしまうと、青龍のことも人々の記憶から忘れられようとしていました。すると応永年間(1394~1427)、再びこの地を日照りと疫病が襲いました。

 川棚を見下ろす小高い山の中にある三恵寺の住職であった「怡雲(いうん)和尚」は、厄災に苦しむ人々を助けたい一心で仏に祈り続けました。

 そんなある晩、怡雲和尚の枕元に薬師如来が現れました。薬師如来は枕元で、和尚にこの土地に住む青龍の伝説と人々の病気を治した不思議な温泉の物語を告げました。

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 怡雲和尚は薬師如来の霊告をもとに、忘れられていた温泉を再び掘り返す決心をし、周辺の村人の協力を得て作業に取りかかると、見事に温泉を掘り起こしました。

 青龍の伝説と薬師如来の霊告のとおり、その温泉の湯を浴びると人々の病気は次々に回復したといいます。

 再び平穏を取り戻した村人たちは、温泉がもう二度と枯れないように伝説の青龍を温泉と村の「守護神」としてお祀りすることを決め、祈りを欠かさないようつとめました。

 

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以来、数百年の月日が経ちますが、今も青龍の伝説は語り継がれ、青龍権現(松尾神社)に守られた温泉は枯れることなく沸き続けているのです。

松尾神社は、京都右京区松尾に御鎮座の元官弊大社松尾神社より、天正年間(1573〜1592)に当所守護神として御分霊を勸請奉斎しました。

当社一名青龍権現と称せしときもあり、温泉の源に住みし青龍を併せ祭ったとも云う。

 

所在地  下関市豊浦町川棚湯町

交通   JR山陰本線 川棚温泉駅からバス4分「川棚温泉」下車、すぐ

     下関 I.Cから車で32分

     小月 I.Cから車で27分

問い合わせ 川棚温泉観光協会 083-772-0296